治療院日誌
自宅灸のすすめ
私が子供の頃には、悪さをする子供に対し「やいと(灸)をするよ!」などと良く叱っていたものです。実際に私などは良くすえられたものです。
また、今日でも悪いことをした人に灸を据えるとか据えられたなどの言い回しをすることがあります。それだけお灸というものは私達の日常の身近にあったものでした。そして艾を常備している家庭も少なくありませんでした。
また家伝の灸と言ってその家に伝わる独自のツボが有ったりもしたものです。
ところがお灸イコール『熱さ・火傷・火傷痕』と言った悪いイメージや、医療の発展と国民皆保険制度により医療が身近になったことで、いつしか家庭から艾が姿を消してしまいました。しかしながら、せんねん灸に代表されるような簡易で火傷の危険の少ないお灸が有る現代、これを使わない手はないと思います。例えば冷えや生理痛には『三陰交』、胃腸の弱い方は『足の三里・おへその周囲』、整形外科的な痛みには『阿是穴(触れて痛む、動かして痛む場所)』にお灸を据えれば、ツボの効果と温熱刺激で症状の改善が期待できます。
是非、自宅施灸を試してみて下さい。
Up Date:2015年11月25日(水)
by 管理者
at 17時35分
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