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お産と痔


お産と痔

日本人の約半数が経験者とも言われる痔。特に女性はホルモンの影響で便秘になりやすいことから、発症するリスクは高いといえます。現代女性にありがちな原因、

●働く人が増え、多忙のため食事が不規則、トイレタイムもままならない
●冷房などで冷える。薄着や流行の服装などで腰や下腹部を冷やす
●長時間のデスクワーク、あるいは立ち仕事で、肛門周囲のうっ血をきたす
●下剤的作用のあるダイエット法やストレスにより、便秘、下痢を繰り返す

などに加え、妊娠出産の時期には、さらにお尻にとっての悪条件が増えるのです。

●子宮が大きくなることで、直腸を圧迫し、さらに便秘になりやすくなる
●黄体ホルモンの影響で、血管壁の抵抗が減り、静脈瘤ができやすくなる
●非妊時より運動量が減りがちで、大きなお腹を抱えてうっ血もひどくなる
●出産時のいきみも肛門周囲に負担をかける

お産をきっかけに痔になる方が多い理由です。実際の痔のタイプをみてみましょう。


《 痔のタイプ 》
■いぼ痔
肛門周囲は静脈が豊かなのでうっ血しやすく、いぼ状のコブができる。妊産婦さんに多いタイプ。コブ(静脈瘤)のできる位置が、肛門内部の歯状線という場所より奥(直腸側)だと内痔核、外側だと外痔核と呼ばれる。
■切れ痔 肛門が裂けて傷つく。便秘がちな若い人に多いタイプ。裂肛のこと。
■痔ろう 菌に感染することで化膿し、肛門周辺に穴があく。

《 その他のコツ 》
 排便時や、そのあとに残る感じの肛門付近の痛み、便やペーパーにつく出血、残便感や肛門の違和感、またはいぼ状のものを触れる、便が細くなる、などの症状がある場合は 早めに受診するべきでしょう。

 なお、お産年齢の方には稀ですが大腸癌でも同様の症状になりうるので注意が必要です。場所が場所だけに、恥ずかしさから放置する方が多いのですが、最近は女性専用の日を設けたり、ドクターやスタッフが全員女性だったり、専用の検査着があったりと、医療機関側もいろいろと工夫しているようです。

 生活上気をつけたいことは、とにかく便秘をしないようにすることです。やはり食事は大切で、適度な量の繊維質の食材をとり、塩分と刺激物をひかえることでしょう。人は 食事をとることで、「胃―結腸反射」がおこり腸が動くので、朝食抜きはよくありませんし、たばこやお酒も少ないに越したことはありません。ある程度の水分も必要です。腹筋が弱いと腸の運動が鈍り、便通に影響することもあります。

 長時間同じ姿勢でいることを避けてください。夏場にシャワーだけですませる人は多いですが、きちんと湯船につかり、血行をよくするとともに、患部を清潔にしておくことが重要です。

 ガードルのような、きつすぎる下着も要注意です。妊娠中期以降は横向きでかつ、足を少し高くして休むなど、楽な姿勢を工夫してください。

 「痔に優しい生活」は、婦人科疾患全般にいい生活といえるでしょう。東洋医学では、「肺と大腸は表裏をなす」といいます。この場合の肺は、西洋医学でいう「肺」のほかに、皮膚や粘膜、鼻、に関することを含みます。大腸は、ほぼ西洋医学の大腸と同じです。痔はまさに、大腸の一部の直腸の粘膜におこる病変です。

 ですから鍼灸治療では、これらに関係深いツボを使ったり、腰やお尻付近の血行をよくしたり、という考え方で治癒を助けます。当然ながら、軽いうちに治療すればそれだけ治りも早いものです。


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